蔵前で一番シャッターを切られているであろう名スポット、古き良き“浅草御蔵前書房”

スポンサーリンク

蔵前で1番写真を取られていると思われる場所がある。それが【浅草御蔵前書房】だ。

数ある蔵前の観光スポットの中でも、随一のシャッター音が鳴り止まない場所であることは間違いないだろう。外国人客のシャッター率は以上であることはもちえろん、徒蔵エリア(御徒町・蔵前)のモノマチを散歩中であろう日本人たちの多くも、やはり同じように足を止め、シャッターを押している。

なぜ、皆こぞってシャッターを切るのか?

その理由がこちら・・・この風情が漂いすぎている外観だ。

sasakusaokuramaesyobou
歴史を感じる木造の建物、色あせた看板、そしてなによりも全てが若干斜めに傾いている。もう風情を通り越して、不安に襲われるくらい感情を揺さぶる何かがある。ちょっと前に、建物の耐震検査の人が蔵前周辺のビルを回っていたのだが、その人たちがこの建物の前で絶句していたのは言うまでもない。

歴史を感じるのは何も風貌だけではない。「御蔵前」という名前にもある。お隣の御徒町ならわかるが、蔵前の地名に御はつかない。しかし、御手洗いや、御食事どころのように蔵前に「御」の字がついている。これは、蔵前という地名は当地に江戸幕府の御米蔵があったことに由来している。「浅草御蔵」と呼んでいたそうだ。つまり今の地名は、そのまま「蔵の前」ということになる。この話、1620年ごろの話ということなので、今の世にその御蔵前の名前を残す商店があることがすごい。この建物が築何年なのか、この書店がいつからやっているのかが残念ながらわからないのだが、相当歴史があることは間違いないだろう。

実際に中に入ると、平衡感覚を失いそうになるということはおいておくと、古い紙の香りがして心地よい。以外と最近の本も入っているし、たまに大型のトラックでたくさん仕入れた本が入っていくので、常にモノが動いている感じで飽きない。そして蔵前には書店がないということもあるが、いつも多くの人でにぎわっている。土曜なんかは遠方から訪れる人も多いようだ。

ちなみに、この書店の特徴は、タウンページから抜粋すると以下のようなところだそうだ。
 ・江戸明治時代発行のオリジナル古書専門店。
 ・特に江戸東京関係及び相撲関係資料書籍の在庫は豊富。
 ・品目は和本、洋装本、版画、古地図、絵葉書、番付、ブロマイド、手型色紙等。

店名も、外観も、そして中身も、名、実、体、全てがここまでブレないということが素晴らしい。
多くの人がその外観だけを目で見て楽しんでいるが、実はきちんと本屋さんとして接すると、また違った良さを発見できる。是非一度、見に来て欲しい・・ではなく、使って欲しい素敵な本屋なのだ。

okuramaesyobou

住所:東京都台東区蔵前3-12-10
電話番号:03-3866-5894
定休日:日曜・祭日
営業時間:AM8:00からPM7:00まで

大きな地図で見る

スポンサーリンク
カテゴリー: 駅前エリア タグ: , , , , , , パーマリンク