明治22年から続く老舗。伝統を今に伝えながらも新しきを表現する「町田絲店」。

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浅草、蔵前、浅草橋と、歴史ある店が多く連なるこの地。そのなかでも明治22年から続く老舗中の老舗が、蔵前の中心部に構えています。そのお店は「町田絲店」。「絲」はそのまま「いと」と読みます。

きっと何も知らないと、そのモダンな店構えで、まさかそんな歴史深い店とは誰も思わずに通り過ぎてしまうでしょう。しかしこのお店、なんと明治22年から続く老舗のお店なのです。コンセプトの「老舗の技と心を現代に生かす」という言葉の通り、糸・紐の商品、技術、知識、歴史をきちんと保ちながらも、若い人でにぎわう店作りをされています。老舗の名店が陥りがちな、「歴史は感じるけど、惹かれない」、「実用できない」、「顧客も古い」といった悩みは、このお店からは感じられません。

蔵前町田糸店

お店のなかに入ると、たくさんの糸が出迎えてくれます。糸、紐、撚り紐、テープ・リボン、根付紐、ゴム紐、ネックビーズ、ストラップ、手芸雑貨、ラッピング素材など、その種類は様々です。自分でなにかを作られる方はもちろん、純粋にたくさんの糸を見てモノ作りの素晴らしさを楽しむのも良いと思います。こういった商品は、まずは触れて、ファンになってもらうところから始まりますもんね。

たくさんの質の良い糸の中から、自分のお気に入りを見つけ、それをつかってオリジナルの何かが作れたら、すごく素敵なことだと思います。まずは一度、冷やかしにきてみましょう。

蔵前町田糸店

~町田絲店の歴史~

絲の意味は細くて長い物という意味です。
細くて長いもの(糸、紐)であれば、何でも取り扱っていますとの意味合いで、ロゴマークに絲を採用しております。

初代町田徳之助が、元治元年に現在地で糸商を創業して以来、今日まで明治・大正・昭和・平成へと一世紀を超える歴史を重ねてまいりました。
早逝した初代を継いだ二代目徳之助は、気宇壮大な志と禅を学び多くの有力者の知遇を得て、明治29年には渋沢栄一と共に富士紡績の設立発起人の一人となりました。
明治42年には、アメリカ・ハワイヘの渡米実業団として糸商の代表に選ばれるなど、当時としては一流の経済人として一目置かれる存在でした。
明治44年に不動産・有価証券の管理会社として株式会社二徳商会を設立。
大正7年12月26日に町田絲店を株式会社に改め、株主23名と共に資本金を100万円として設立。大正15年には当時の画期的な繊維として開発された人絹の製造にいち早く着手し、東京人絹株式会社を設立し社長に就任しました。
昭和9年には町田絲店の創立70周年を記念して町田報徳学舎(男子三年制商業高校・現在の品川エトワール女子高等学校)を創立いたしました。
その後、太平洋戦争終結後の混乱時代・朝鮮戦争後の神武景気などの糸業界が好調を極めた時代も去り、その後糸業界には厳しい時代が続いてまいりましたが、当社はそれを克服するために、糸を中心とした商売から組紐やリボンなどの製造に積極的に取り組み、「P.ロール」など新商品の開発にも努めております。
現在では好調なIT関連の景気にも対応して、携帯用ストラップ・IDカード用ネックストラップ等を製造販売し、業績は好調を維持しております。これからも、二代目徳之助の進取の志を秘めた企業理念・教育の理念を受け継いで事業の発展を目指し社会に貢献できるように努めてまいります。

糸編のつく文字を紹介されていました。こんなにたくさんあるんですね!

糸 繭・綿・麻・毛などの繊維を細長く引きのばしてよりをかけたもの。
絲 細くて長い物という意味です。
結 (結ぶ)紐など、細長いものを組んでつなぐ。また、結び目をつくること。
繧繝 同じ色を濃から淡へ、淡から濃へと層をなすように繰り返す彩色法。中国西域から伝わり、主に宝相華(ほうそうげ)などの文様を表す。
緒 糸や紐など、細長いもの。魂をつなぐもの。
紐 物をしばったり束ねたりするのに用いる細長いもの。一般的に、糸より太く、綱より細いものをいう。
組 組むこと。組んだもの。二つ以上を取り合わせたひとまとまりのもの。そろい。セット。
綾 経糸(たていと)に緯糸(よこいと)を斜めにかけて模様を織り出した絹。
綺 《古くは「かんばた」と表記》日本古代の綿に似た薄い細幅の絹織物。
絢 (絢爛)華やかで美しいさま。きらびやかなさま。
経 織物のたて糸。また、たて。
緯 織物のよこ糸。また、よこ。
綿 木綿。もめんわた。また、綿織物のこと。
繊 1.細いこと。細かいこと。
2.数の単位。1の一千万分の1。
絹 1.蚕の繭からとった繊維。
2.絹糸で織った織物。絹織物。
縁 人と人、または人と物事とを結び付ける、不思議な力。
絵 1.物事や情景を、色・線・形などによって、平面上に写し表したもの。絵画。
2.ある情趣を感じさせるありさま。光景。
紀 すじみちをたてて記したもの。すじみち。法則。
紬 紬糸で織った平織りの絹織物。大島紬・結城(ゆうき)紬など。紬織り。
紗 生糸を絡み織りにした織物。紗織。
綸 (綸言)天子・天皇のことば。みことのり。(「綸」は太い糸の意。天子の言は糸のように細いが、下に達する時は綸のように太くなる意。)
絃 琴・三味線などの楽器の糸。弦。
紋 物の表面に表された図形。紋様。あや。
紂 中国、殷(いん)王朝最後の王。名は辛(しん)・受。紂は諡(おくりな)。
約 手短にまとめるさま。簡約。
紅 鮮明な赤色。特に、紅花の汁で染めた色。
紆 (紆曲)曲がりくねること。
納 乱れや騒ぎが静まること。問題が解決すること。
純 (まじりけのない生糸の意)ありのままで飾り気のないさま。純粋でけがれのないさま。
紕 (紕謬)あやまり。まちがい。誤謬。
級 物事を上下の地位・段階に分ける区切り。階級。等級。
粉 固体が砕けて細かくなったもの。こな。
紜 (粉紜)物事の入り乱れていること。事がもつれること。また、その乱れ。もめごと。ごたごた。
紡 綿・繭から繊維を引き出し、よりをかけて糸にすること。
細 小さい、ささやかな、わずかな、いささかの、の意を表す。
紲 家族・友人などの結びつきを、離れがたくつなぎとめているもの。ほだし。
紳 昔、中国で高位高官の人が礼装用にしめた幅広の帯。ふとおび。
紵 (夾紵、挟紵)古代中国の漆技法の一つで、麻布を漆ではさむように貼り合わせて造形すること。
紹 (紹介)知らない人どうしを引き合わせること。なかだちをすること。
紺 紫色を帯びた濃い青色。濃い藍色。
絞 しぼること。くびること。
絡 (糸が)絡むこと。まつわること。
絣 かすれたような部分を規則的に配した模様。また、その模様のある織物。
給 物が足りるようにすること・与えること。
綉 (錦綉)錦(にしき)と、刺繍(ししゅう)を施した織物。
綏 (交綏)両軍が互いに退くこと。
継 つぐこと。つづけること。
続 つづき。続編。
綛 紡錘(つむ)で紡いだ糸を巻き取るH形またはX形の道具。かせぎ。
綜 機(はた)織り機で、たて糸の順序を正しくし、また、たて糸を上下に分けてよこ糸を通すすきまをつくる用具。
綟 麻糸で織った目の粗い布。夏衣・蚊帳(かや)などに用いる。
綫 (腔綫)発射弾に回転運動を与えるために、銃身・砲身の内面にらせん状につけた溝。ライフル。
維 つなぐこと。綱。すじ。
綬 古代中国で、官職を表す印を身につけるのに用いた組みひも。
綢 (綢繆)まつわりつくこと。また、糸などをからめて結ぶこと。
綰 たわめて曲げる。わがねる。わぐ。
綱 植物の繊維や針金などを長くより合わせたもの。ロープ。
網 糸・縄・針金などを方形・ひし形に目を透かして編んで作ったもの。魚や鳥などを捕らえる道具や焼き網、囲い、建具などに用いる。
綴 つづること。つづったもの。つなぎあわせた着物。
綵 あや。いろどり。模様、五色のいろどりのある織物。あやぎぬ。
綻 ほころびること。また、その部分。
綽 (綽名)本名のほかに、その人の特徴をとらえてつけた別の名前。愛称や蔑称としてつけた名。ニックネーム。
緇 (緇衣)鼠色がかった黒色の僧衣。黒衣。
緋 濃く明るい赤色。緋色。あけ。
総 すべてのもの。全体。
緑 青と黄色の中間色。
緘 とじること。特に、手紙・書類などの封じ目。また、そこに書く文字。
線 糸のように細長く連続するもの。すじ。
緲 (縹緲)広くはてしないさま。
緞 (緞子)繻子(しゅす)織りのひとつ。経(たて)繻子の地にその裏組織の緯(よこ)繻子で文様を表した光沢のある絹織物。
締 しめくくること。とり結ぶこと。
緡 銭の穴に通す細い縄。普通、九六文を一差しとし、百文として扱った。さしなわ。
緝 (集緝)いろいろ集めて編集すること。
緬 (緬羊・綿羊)家畜の羊のこと。特に毛用のもの。
緩 物事の進行がゆったりしているさま。締め方がきつくないさま。ゆるいさま。
編 文書を集めて書物につづること。書物のとじ糸。
練 絹糸をねること。ねりぎぬ。
緻 (緻密)きめの細かいこと(さま)。
縉 (縉紳)〔笏(しやく)を紳(おおおび)にはさむ者の意〕官位・身分の高い人。
縋 頼りとするものにつかまる。助力を求めて頼りとする。
縒 糸など、何本かをねじり合わせて1本にする。
縛 しばること。また、しばられること。
縞 2種以上の色糸を使って織り出した縦または横の筋。また、その織物。
縮 ちぢめること。小さくなること。
縫 縫うこと。縫う方法。

町田絲店
〒111-0043
東京都台東区駒形1-1-1
TEL : 03-3844-2171
FAX : 03-3842-5147

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