江戸通りと平行に一本裏(国際通り方向)に入ったの通りの道を歩いていると、セブンイレブンの裏手に小さな神社が現れる。奥まった感じはなく、道に沿って四角く現れるその神社は、とても小さいながらも、鳥居がしっかりしていて、なんだか狛犬も堂々として見える。
ここの神社は蔵前神社といい、元禄6年(1693)徳川将軍家の祈願所として崇敬を受けた神社。徳川綱吉が山城国男山の石清水八幡宮を勧請したことをもって創祀としている。今の社号標や玉垣は大日本相撲協会からの寄進らしい。昔蔵前に国技館があったかならなのかろ思いきや、そういうわけではなく、江戸時代以来の相撲との関わりを記念するものだそう。
1923年の(大正12年)の関東大震災、そしてその後の1945年(昭和20年)の東京大空襲で残念ながら社殿を焼失してしまうことになるが、その2年後の1947年(昭和22年)、隣接している稲荷神社と相殿の北野神社を合祀し、1951年に蔵前神社となったそうだ。
蔵前の表通りである江戸通りも良いけれど、1歩裏に入って、一度蔵前神社にも立ち寄ってみてはいかがだろうか。
蔵前神社 (くらまえじんじゃ)
東京都台東区蔵前三丁目14-11
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