蔵前を歩いていると、良い作り手さんや、良い作品に出会う機会がたくさんある。大体出会える場所は二分されていて、1つは国際通り周辺。そしてもう1つが川沿いだ。国際通りには、カキモリさんをはじめ、m+(エムピウ)など、そして川沿いには、結わえるや、nuなどのお洒落スポットが並ぶ。並ぶといっても代官山のように良いお店が幾つも連なっているわけではない。あたかも田舎にある民家のように、ポツンポツンとビジネス街や住宅街に現れるのだ。
そして川側にある1軒の雑貨屋が、この「in-kyo」。
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お店の紹介には「日々の暮らしの中で、月日を共に積み重ねたくなるような器や生活道具を」と書かれているが、なんのズレもない、その言葉通りのお店だ。近所だったので知らずに立ち寄っていたのだが、実はエッセイストの中川ちえさんのお店だそう。「むだを省く 暮らしのものさし」や、「器と暮らす」、「ものづきあい」などの本を出版されていて、その本を見てお店にくると、またなるほどと思う。
お店には、素朴な器や、土作りの陶器、シンプルで美しい茶碗やコップなど、器を中心に品物がならぶ。土作りの鍋を使わせてもらっているが、使う前に一度お米のとぎ汁につけなければいけなかったり、油染みがつきやすいので水に浸したり、使用頻度の高い冬場はなかなか手間のかかる子だ。でも、その手間のかかる感じが愛着がわく。
土日はもちろん、平日のお昼なんかでも人がたくさんおり、ほんとうに「目当て」できているんだなぁという感じがする。
お客さんに女性が多いので臆するかもしれないが、女性だけでなく、是非男性にも足をはこんでもらいたい店だ。
「in-kyo」
台東区駒形2-5-1
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